- 2歳のイヤイヤ期で歯磨きをさせてくれない
- 羽交い絞めにして無理やり仕上げ磨きをしている
羽交い絞め歯磨きをせざるを得ない状況になっているパパママ、毎日お疲れ様です。
親子ともに疲れるしストレスですよね。
羽交い絞めの歯磨きが原因で、「この子はずっと歯磨き嫌いなままなんじゃないか・・」と不安に思うパパママもいるんじゃないでしょうか?
この記事では、羽交い絞め歯磨きを卒業するための方法を解説しています。
必死に羽交い絞めで歯磨きしている時間が、少しずつ穏やかになっていきますよ。
私は、予防歯科に力をいれる歯科医院で助手をしていました。
トリートメントコーディネーターという歯の知識に関する資格を持っているので安心して読み進めてくださいね。
嫌がっていた子どもが笑顔になる方法や細かいテクニックを紹介します
2歳児の羽交い絞め歯磨きは卒業できる!
2歳児が歯磨きを嫌がる5つの理由があります。
どの理由もシンプルなので、パパママで対処可能!
根本原因を解消すれば、羽交い絞めで歯磨きをしなくてもよくなりますよ。
子どもの意識も、『歯磨きが嫌い→歯磨きは習慣』に変化していくよ
【羽交い絞め終了?】2歳児が歯磨きを嫌う理由5つ
2歳児がどうして歯磨きを嫌がる理由を5つにまとめました。
- 口の中に異物が入るのがこわい(恐怖心)
- パパ・ママの顔がこわい(恐怖心)
- 歯ブラシが歯茎に触れていたい(刺激・痛み)
- 歯磨きタイムが退屈(不快感)
- 歯磨き粉の味や泡立ちが気持ち悪い(不快感)
うちの子、もしかしたらコレが嫌だったのかも・・
心当たりがあったらラッキー!嫌がる原因がわかれば対処できるよ
【これで羽交い絞め終了】2歳児が歯磨きを嫌う理由別に対策を紹介
実は、2歳児が歯磨きを嫌がる理由はとってもシンプルです。
- 恐怖心
- 刺激・痛み
- 不快感
上記の不安な気持ちをカバーしていく対処法があります。
対処法といっても、テクニックは不要!
誰でもできるかんたんな方法ですよ。
歯磨き時の恐怖心を拭う
「歯磨きに恐怖心を抱いているかも?」と思ったら、3つのことを試してみてください。
- 歯ブラシ/歯磨きを身近に感じてもらう
- 鏡で歯磨きの様子を見せる・教える
- 仕上げ磨きはほめる声掛けを意識する
歯ブラシ/歯磨きを身近に感じさせる
2歳児には、歯磨きが必要な理由なんてわかりません。
理由をこんこんと説明するよりも、「歯磨きは毎日やるものなんだ」と思ってもらう方が早いです。
- パパママが歯磨きする様子を見せる
- 歯ブラシを自由に触らせる
パパママが子どもの前で歯磨き姿を見せる
子どもが一番影響を受けるのはパパママです。
つまり、パパママがやっていることは子どもの抵抗感も少ないんですよね。
洗面所でさっと歯磨きを済ませているという場合は、リビングで少し長めに歯磨きをしてみてください。大人の真似が大好きなお子さんには効果抜群ですよ。
ゆっくり時間をかけてする歯磨きは大人の歯周病・虫歯対策としても有効♪
歯ブラシを触らせる
歯ブラシそのものを怖いと感じているお子さんには、自由に歯ブラシを触らせてみてください。
ブラシ部分を手の甲にやさしく当てたり、こすったりしてみて「怖くないよ、痛くないんだよ」とアピールしてみましょう。(←歯科衛生士が患者さんにブラッシング圧を説明するためにやっていました)
子どもも段々とおもしろく感じてくるようになりますよ。
歯ブラシは毛の柔らかいものが痛くなくて◎
市販の歯ブラシは硬いので歯医者さんや専門のお店での購入がオススメ
私は、この歯ブラシのS(やわらかめ)を購入しています。
鏡で歯磨きの様子を見せる・教える
歯磨き中の歯ブラシの動きや口の中の様子を想像するなんて、2歳児にはまだまだ難しいですよね。
「わたちのお口で何をしているの?」と不安やパニックを感じているのかもしれません。
何をされているのかわからない状況って大人でも怖いもんね
鏡で歯ブラシの動きを見せる
実況中継しながら磨く
鏡で歯ブラシの動きを見せる
子どもに鏡を持たせても、パパママが持ってあげてもどちらでもかまいません。
とにかく「どこをどんな風にするのか?」を明確にして不安を解消することが目的です。
鏡で子どもの口の中を見せながら教えてあげる
- 『歯ブラシのフサフサのところで、○○ちゃんの歯をシュッシュっとお掃除するんだよ』
- 『大きくお口を開けるとむしばいきんを追い出せるよ』
子どもの様子を見ながら少しずつ、実際に歯ブラシを動かしてみて。
嫌がったときはムリに進めず、子どものペースに合わせてやろう!
こちらが焦りを見せると子どもにも緊張感が伝わってしまうから気を付けて。
実況中継しながら磨く
実際に歯ブラシを動かすときは、細かく実況中継してみましょう。
『今、○○ちゃんの前の歯をキレイにしてるよ』
『奥の歯もピカピカにするね』
とにかく何をしているかを優しいトーンで伝えて不信感・不安感をぬぐってあげましょう。
仕上げ磨きはほめる声掛けを意識する
「褒められるともっと頑張れちゃう子どもの心理」をうまく活用すれば、仕上げ磨きが格段にしやすくなります。
歯科衛生士も助手もオーバーなくらい褒めていました!
子どももこちらも気分よくできるのでまさにwin win♪
- 「すごい大きいお口開けれるね!」
- 「大きなお口してくれるからとっても磨きやすいよ、ありがとう」
- 「ここにむしばいきんが居るから、頑張って磨くね。○○ちゃんも協力してね」
- 「○○ちゃんが頑張ってお口開けてくれたから、歯がピカピカになったよ/むしばいきんが逃げていったよ」
男の子には「助けてね」などの協力を求めるような言葉がめっちゃ効きます!
女の子は「さすが/やっぱり」などの改めてあなたはすごい系の言葉が刺さってました。
前向きな声掛けをすることで、自然とパパママも怖い顔にはなりません。
言葉と表情はリンクします。
仕上げ磨きは重要なので、大人が頑張って声掛けをしてしっかり磨いてあげてくださいね。
刺激・痛みをなくす
歯磨き時に痛みを感じて嫌がっている場合があります。
- ブラッシング圧が強い
- 歯ブラシの毛がかたい
- 上唇小帯に歯ブラシが触れている
歯以外の場所(歯茎や上唇小帯)に触れて痛くなるので、対策は以下3つ!
- ブラッシング圧を弱くする
- 毛がやわらかい歯ブラシにかえる
- 上唇小帯を抑えて磨く
ブラッシング圧を弱くする
ブラッシング圧は、手の力を緩めることでかんたんに調整できます。
手首の力を抜いて、やさしく磨くのが基本!
ゴシゴシ磨くのではなく、シュッシュッと磨く感じです。
強く磨くと歯茎を傷めるだけでなく、毛先が動かずキレイに磨けないので注意してくださいね。
手の甲や手首で歯ブラシをあてて「こしょばい」と感じるレベルでOK
毛がやわらかい歯ブラシにかえる
ドラッグストアで売っている子ども用歯ブラシは毛がかたいものが多いです。
毛がかたい歯ブラシは、歯茎に触れてしまったときに結構痛い・・・
歯科医院やネットで毛のやわらかい歯ブラシを購入できますよ。
SS(スーパーソフト)が一番やわらかくてオススメ!
なければS(ソフト)でも大丈夫です。
M(ふつう)・H(かため)はやめましょう。
大人も子どももやわらかめがベスト!
歯周病になっている人は、やわらかい歯ブラシが絶対です。
私はネットでまとめて20本購入しています。
S(やわらかめ)を選択してくださいね!
上唇小帯を抑えて磨く
上の歯を仕上げ磨きするときは、上唇小帯をかるく指でおさえて磨きましょう。
指でカバーしていれば、歯ブラシが触れることはないので安心して磨くことができます。
不快感をあたえない
歯磨きを不快に思っている様子なら、使用アイテムを変更したり、歯磨きタイムを楽しめる工夫をしてみましょう。
- 好きな音楽をかけてあげる
- 歯磨きアプリを使う
- 頑張りシールを貼らせる
- 歯磨き粉を替える
じっとしていなきゃいけない歯磨きがつまらないという心理的な不快感があるなら1~3の対策を。
歯磨き時の泡立ちや味など物理的な要因で不快感を抱いているなら4の対策をとろう
好きな音楽をかけてあげる
音楽で楽しい雰囲気を作るのはとってもかんたんだし、有効です。
歯磨き関連の歌でも、童謡・JポップでもなんでもOK!
ちゃんとお口をあけていられるなら動画を観せながらでもいいですね。
動画に気がいって仕上げ磨きをさせてくれないようなら、画面を伏せて音楽だけ聴けるようにしておけばいいですよ。
歯磨きアプリを使う
ポケモンスマイルという無料のアプリがオススメ。
我が家でも活用しています。
カメラで自分の顔をポケモンにはめて、楽しく歯磨きができるんです!
磨く時間が設定できるのも推しポイント。
仕上げ磨きには適していないので、自分で楽しく歯磨きをするという目的で使用してみてください。
頑張りシールを貼らせる
歯磨きを頑張ったら、シールを一枚貼っていくだけなのですが、子どもはすごく喜びます。
シールを選ぶ楽しみはもちろん、シールが増えると達成感が味わえるので、自己肯定感アップにも良いですね。
歯磨きを習慣化させるきっかけにもなるので、ぜひ始めてみてください。
お子さんが好きなキャラクターだとよりテンションんがあがるよ♪
歯磨き粉を替える
歯磨き粉による泡立ちや味が苦手なようなら歯磨き粉をチェンジしましょう。
口に含むものなので、歯磨き粉選びは慎重にいきたいところですね。
- 子ども好みの味を選ぶ
- ジェルか粉末タイプを選ぶ
- 安全性を重視する
- 食品原料
- 国産
- 無添加
2歳児はうまくうがいができないから、飲み込んでしまっても大丈夫な歯磨きを選ぼう
2歳児の歯磨きにフッ素は必要
「子どもにフッ素は危険」という情報を目にしますが、適量を守っていれば大丈夫です。
フッ素はエナメル質を強化し、虫歯リスクを減らすという役割があります。
乳歯は歯がやわらかいため虫歯にもなりやすい・・
逆に言えば、柔らかい乳歯だからこそフッ素を吸収しやすいので2歳児こそ必要でしょう。
歯に良いからとフッ素を過剰に使うのは危険なので注意してね
歯科医院でも販売されているこちらがオススメです。
我が家の4歳児・6歳児も愛用しています。
フッ素使用に不安があるパパママにおすすめの歯磨き粉
フッ素入り歯磨き粉を不安に思うパパママは、ムリをせずフッ素なしの歯磨き粉を使いましょう。
毎日しっかり歯磨きをする習慣の形成の方が大切です。
フッ素がなくても、安全性を満たした歯磨き粉選びをしてくださいね。
市販品では、国産・無添加はなかなか見つけられないので、こちらがオススメ!
安全性を満たしているのはもちろん、粉末タイプのイチゴ味で2歳児にピッタリの歯磨き粉です。
泡立たないし、味もおいしいので物理的な不快感がありません。
歯磨き粉難民のパパママはぜひ一度試してみてくださいね。
歯科医院にも置いてあるから信頼できる商品ですね。
自宅でフッ素入りを使えなくても、定期的に歯科検診をうけて、半年に一度ほどフッ素を塗布してもらえば大丈夫ですよ。
羽交い絞め歯磨きを卒業したら定期検診を受診しよう
おうちでの毎日のケアは大切ですが、歯科での定期的なチェックとケアも大事です。
プロに診てもらうことで、予防やリスクの早期発見ができます。
- HPに小児歯科と記載されている
- 子どものペースに合わせてくれる
- 無理やり処置しない
- 声掛けが丁寧
子どもが恐怖心を感じないような対応をする歯科に通いましょう。
歯科医院で半年に一回フッ素を塗布してもらって、丈夫な歯を育てよう
【羽交い絞め歯磨き終了】2歳児のイヤイヤに合わせた5つの対策を元歯科助手が紹介 まとめ
子どもが歯磨きを嫌がる理由をあらためて考えるとシンプルです。
恐怖心・不快感を取り除いていくことで、いつの間にか「歯磨きは毎日するものなんだ」とわかっていきます。
パパママの羽交い絞め歯磨きのストレスが少しでも早くなくなりますように。
アイテム次第であっさり歯磨きできることもあるので試してみてくださいね!